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伊豆新聞5月28日掲載 Sさんと「運命」

■ホルン 津久井 文夫
伊豆フィルの団員の中には、伊豆以外の遠くから参加している人達が結構います。私達夫婦も藤枝から練習に通っています。伊豆フィルが誕生した時に仕事の関係で下田に住んでいた縁で、以来十数年続けていましたが、5年前に結構しんどくなって退団させていただきました。しかし、この春また舞い戻ってしまいました。そうさせたのは、団員の皆さんの人柄のせいだと思います。
ところで、楽団設立当初から親しくしてもらっていたSさんというトロンボーン奏者がいました。誰にでも声をかけ、誰とでも気さくに話をする、実におおらかな人でした。私にとっては、その人に会って交遊を深めることが、伊豆フィルへ行く一つの楽しみでした。しかし、平成11年に急逝されてしまい、本当に落胆したのを今でも覚えています。その時練習していた曲が、今回も演奏する「運命」で、曲名が如何にも何かを物語っているようでした。それから、早11年が経ち、伊豆フィルは再びその曲を演奏することになりました。Sさんを中心にワイワイやっていた仲間は、現在も伊豆フィルの主要なメンバーです。そのハーモニーを天に届けたいと思います。