チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番第1楽章、ホルンに導かれオーケストラがじゃんじゃんじゃんときてピアノが華麗な和音を弾き続け主題から序奏部へ約35分の壮大な物語がスタート。そしてあのボヘミアンのドヴォルザークへどっぷりと・・・・。
外は伊東線全線が不通になるほどの大雨。でもたくさんのお客様は熱気に包まれ陶酔の世界へ・・・・・。
伊豆フィルはもう15年目26回の定期演奏会との事素敵です。おめでとうございます。
残念ながら日本のオーケストラはヨーロッパに比べて全然厳しい状況、特に地方のオケは運営に多大な苦労があると聞いております。団員一人ひとりがオケが好きでたまらないという情熱が支えています。仕事や家庭やスポンサー探しチケット販売大変です。
小生の知人にも居酒屋のおやじがいました。どう見てもクラッシックより北島三郎タイプ。そんな彼が好きなのはブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」オッフェンバックの「天国と地獄序曲」曲に乗って焼き鳥を焼いている。まあ想像してみて下さい。オーケストラは本当に楽しいです。演奏する人も観賞する人も。頑張ってください。
さて杉谷昭子さんは演奏活動40周年を迎えられましたが、その大半をドイツ中心にオランダその他ヨーロッパに拠点を置かれていました。今こうして日本各地で演奏活動されていますが、小生が初めて杉谷さんのピアノコンチェルトを聴いたのは1991年4月東京サントリーホールでモスクワ室内管弦楽団とのモーツァルトピアノ協奏曲第9番「ジュノム」。ショスタコーヴィッチピアノ協奏曲第1番。これはソ連芸術祭の一環でゴルバチョフ大統領来日記念で当日は皇太子殿下、杉谷ファンの秋篠宮妃殿下ご両親川嶋辰彦ご夫妻やシュミット西ドイツ元首相などの臨席、伝統を誇るオーケストラ、楽員一人ひとりがソリスト級、感激しました。その後も川嶋ご夫妻は杉谷さんのコンサートにたびたび来られ打ち上げパーティーはいつも賑やかでした。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番では渋谷オーチャードホール、ウラディーミル・ヴァーレク指揮によるプラハ放送交響楽団でのソリスト杉谷昭子には痺れました。
そして小生のピアノコンチェルトナンバーワンは「皇帝」。今まで印象強い「杉谷皇帝」派1992年11月のオールベートーヴェンプロ、序曲[レオノーレ]第3番。交響曲第5番「運命」。そしてピアノ協奏曲第5番「皇帝」。指揮ワルター・ヴェラー率いるシュトゥットガルト・フィル、1988年に次ぐ2度目の来日でした。 キャッチコピーに壮麗な響きがもたらす計り知れない生命力。ほとばしる情熱。そのとおりベートーヴェンの真髄でした。そしてEU連合文化使節団として1998年来日したオランダの最も伝統のあるシンフォニーオーケストラ「マーストリヒト交響楽団」(東京オペラシティコンサートホール)指揮は読響や東フィル、東響など数多く客演したローランド・ハーダー氏、打ち上げはユーモアのある楽しい方でした。この「皇帝」も良かった。
また2002年のワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の皇帝」【東京オペラシティコンサートホール】指揮カジミェル・コルド。ちなみにこのオケは指揮者にフルトヴェングラー、ラフマニノフ、ワルターなどピアニストではアシュケナージ、バックハウス、ホロビッツ、ケンプ、ルービンシュタイン等々キラ星のごとくです。もちろん杉谷さんも乗っていました。最後にCD全集ですがベルリン交響楽団、指揮ジェラルド・オスカンプによる「杉谷昭子ベートーヴェンピアノ協奏曲全集」(ビクターエンタティンメント)より「皇帝」。この全集にはマルタ・アルゲリッチがおみごととライナーノートに賛辞を送っています。この全集は推奨します。以上「杉谷皇帝」だらけでしたが、正に長年ドイツ正統派と称され聴く者を魅了してきました。
ところで今回のプログラムでピアニストからのひとこととして、ご自身がおっしゃっている基本を論理的におさえて情感が少し勝った方がいいと思うのですが云々、最近少々謙虚になられたのでしょうか。もちろん楽譜を眺めながらでもよろしいですが(チャィコ1番に限らず)。「杉谷昭子作曲」大いに結構と思います。ちょっとご参考ですが、音楽評論家藤田晴子氏がかつてプラハ放送交響楽団とのチャイコ1番の杉谷さんを評して「・・前略・・・近頃、杓子定規の判で押したような演奏を聴くが・・中略・・・その熱演に快く酔い気がついてみると音楽の楽しさに人知れず涙ぐんでいた・・・中略・・・この日は乗りに乗ってしまった。」杉谷ファンはここにはまってしまう訳です。
これからも「杉谷皇帝」を楽しみにしています。如何でしょうか、伊豆フィルとの協演聴いてみたいものです。
私事で恐縮ですが、TBSテレビで歌謡曲いわゆる歌番FM東京グループでジャズ、中国音楽、ミュージカルなどステージ制作に携わりました。当社のFM東京ホールで葉何度か杉谷さんのリサイタルや門下生のコンサート、室内楽ではライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者カールズスケ、ユルンヤコプティム氏との協演などプロデュ-スさせていただきましたが、アマルコルドクヮルテットベルリン(ベルリンフィル)トップソリストとの協演など室内楽も素晴らしいです。
短文のつもりが長くなってしまいました。
今年は演奏活動40周年、ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会(第1回は1996年6月東京文化会館小ホール)も昨年10月完奏。今回、伊東市民にもなられ伊豆フィル楽員の皆さんとのご縁が出来ました。かつてクララシューマン国際ピアノコンクールでアルゲリッチ、ワイセンベルク、アシュケナージと並んで日本代表審査委員を勤められた時の経験やコンクールへのノウハウ、ヨーロッパ音楽事情などを皆さんへ伝授していただきたいものです。
すでに「わくわくサロン」でお聞きになったかと思いますが、もっともっと杉谷さんとのお茶をお勧めします。音楽を志す方々には山ほどあるエピソードは為になったりならなかったり(失礼】楽しいことは請け合いです。小生が保障します。(笑)又杉谷さんご自身にはマイペースの演奏活動と杉谷アカデミー中心に音楽教育活動でのご尽力を希望しています。そして肩のこらないワイン片手に「サロンコンサート」なども・・・・。
さらに若い人はもちろんもっと高齢者熟年の方がたくさんコンサートへ足を運んで欲しいものです。その後は“伊豆の温泉”にゆったり、心がさらに豊かになる・・・いいですネ~。これからも伊豆フィルのますますのご発展に期待するとともに団員お一人ひとりがお客様と“わくわくした音楽人生”を楽しんでください。
本当にオーケストラっていいものですね。楽しい時も、そして寂しい時も・・・・。